MENU

ことばでたどる平成

1億総活躍社会の平成27年

爆買い

買い物スポットに大挙して押し寄せて、商品を大量に買い込む行為のこと。春節(旧正月)商戦で中国人観光客による爆買いが注目された。人気商品は炊飯器、温水洗浄便座、小型魔法瓶、セラミック包丁、医薬品、化粧品など多岐にわたる。

SEALDs

「自由と民主主義のための学生緊急行動」の略称。5月3日に結成され、2016年8月15日に解散した大学生が中心の学生団体。従来の政治的枠組みを超えたリベラル勢力の結集を求め、安全保障関連法案の国会審議に対する抗議行動を主催し、注目を集めた。

アベ政治を許さない

俳人の金子兜太の「アベ政治を許さない」の揮毫(きごう)を7月18日13時きっかり同時に掲げようという運動。国会前で行われた安全保障関連法案成立反対デモに集まった人々が手にした。

一億総活躍社会

第3次安倍改造内閣が掲げたアベノミクス第2ステージの看板政策。戦後日本政治が放置してきた少子高齢化という構造的問題に真っ正面から挑み「希望を生み出す強い経済」「夢をつむぐ子育て支援」「安心につながる社会保障」の「新・3本の矢」の実現を目的とする。

ドローン

ラジコン機程度の大きさで自律飛行・遠隔操作が可能なマルチコプター(回転翼を三つ以上もつヘリコプター)のこと。ネット通販大手のアマゾンがこれを利用した自動宅配構想を発表、同技術の将来性が注目されたが、首相官邸の屋上や、法要行事中の善光寺境内などにドローンが落下する出来事も起き、9月4日、改正航空法が成立。住宅密集地や空港周辺などでのドローンの飛行を原則禁止とした。

安保法制

戦後日本の安全保障政策の大転換となる安全保障関連2法案(平和安全法制)が、9月19日未明の参院本会議で、与党および次世代の党、日本を元気にする会、新党改革の野党3党の賛成多数により可決、成立した。これにより、集団的自衛権の行使が可能になり、自衛隊の他国軍への後方支援の範囲が拡大する。

シャルリー・エブド襲撃テロ事件

1月7日、武装したアルジェリア系フランス人の30代の兄弟2人が、フランス・パリの風刺週刊紙シャルリー・エブド本社を襲撃し編集長やコラムニストら12人を射殺した事件。逃走した兄弟は、9日にパリ北西の印刷工場に立てこもり、特殊部隊との銃撃戦のすえに射殺された。犠牲者を追悼し表現の自由を訴える集会では、連帯の印として「Je suis Charlie(私はシャルリー)」のスローガンが掲げられ、世界に広まった。

21世紀の資本

フランスの経済学者トマ・ピケティによる『21世紀の資本』が刊行され、全世界で100万部を超える大ベストセラーとなった。原著はフランスで、2013年に刊行された。日本語版は山形浩生らの翻訳で14年12月にみすず書房から刊行され、A5判で700頁を超える大著、本体価格5500円にもかかわらず、13万部を超えるヒットとなった。

同性パートナー条例

2月、東京都渋谷区でパートナーシップ証明を発行する条例が可決、成立した。区内の20歳以上の同性カップルが、お互いを後見人とする公正証書や同居を証明する書類の提出で発行され、夫婦と同様に扱うように求めることができる。

ブラックバイト

学生アルバイトにもかかわらず、学生生活に支障をきたすほどの重労働や正社員のような責任を課されたりするアルバイトのこと。提唱者の大内裕和中京大学教授が2014年、フェイスブックに書き込んだところ急速に社会に広がった。

バックナンバー

閉じる