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深掘り! 新語・流行語大賞2019

【タピる】

2019年 ユーキャン新語・流行語大賞 トップテン

1990年代、2000年代に続く「第3次タピオカブーム」と言われる今。一過性のブームに終わらせまいとタピオカドリンクの紹介、飲み比べなど普及活動を展開する「たぴりすと。」華恋さんと奈緒さんの2人組に賞が授与されました。実は明治時代から日本でも知られており、民俗学者の柳田國男(1875-1962)が食べていたことなども話題に。

タピオカパール(キャッサバで作った団子状の粒)をミルクティーなどの飲料に入れたタピオカドリンクが流行した。多くは透明容器に入っており極太のストローで飲む。発祥地は台湾。諸外国でもバブルティーなどの異称で知られる。国内では最近20年の間に、女子中高生を中心とする流行が三度起こった。このうち現在の流行は「海外人気チェーン店の国内進出や店舗数の拡大を契機に、全国各地に専門店や取扱店が増えたこと」や「インスタ映えすること」が背景となり発生したようだ。女子中高生の間では2018年ごろからタピる、タピ活、タピオカ巡りなどの言葉も広まり、ランチ代わりにこれを飲む女性も現れている。一方で専門店が密集する繁華街では容器のポイ捨ても社会問題化。またタピオカの輸入量も急増しており、仕入れ価格も高騰した。なお次世代ドリンクもすでに登場しており、流行の兆しがある。グラデーションが美しい星空ドリンクや、クリームチーズとの組合せが楽しいチーズティー(いずれも台湾発祥)などが注目株とされる。

(新語ウォッチャー もり・ひろし、『現代用語の基礎知識2020』p.122)


 


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