2020年7月
N700S
東海道新幹線としては6代目とされ、13年ぶりにフルモデルチェンジした車両が今日(7月1日)営業運転を開始した。「S」は「最高の」を意味する「Supreme」の頭文字。外見は先代のN700系と似ているが乗り心地が大幅に改善され走行性能も上がっているという。
豚熱(CSF)
豚の伝染病で以前は「豚(とん)コレラ」と呼ばれたが、ヒトには感染しないのにヒトの「コレラ」を連想させるとして法改正により呼称変更した。読みは「ぶたねつ」。一昨年以来国内で感染が広がっているが2日に都内で初めて感染が確認された。
線状降水帯
強い雨を降らせる積乱雲が連続的に発生し線状に並ぶエリア。4日未明から大きな被害が出ている熊本豪雨でも発生が確認された。今後も7日まで九州南部〜四国の太平洋側など西日本を中心に発生が懸念され、気象庁が注意を呼びかけている。
東京版CDC
5日投開票の東京都知事選挙で圧勝し2期目に入った小池知事が改めて設置を表明。「CDC」は米国疾病対策予防センターのことで、新型コロナウイルス対策に日本でも必要ではないかという議論は以前からあったが、東京が先行する形となるか。
eポートフォリオ
大学入試のため高校での活動を記録し"主体性"を評価するシステム。文科省が開発したものは私企業であるベネッセのIDが必要などの問題も指摘されていた。今年度本格導入予定だったが財政的理由で運営許可が取り消される見込み。
アルテミス計画
アメリカが国際プロジェクトとして進める月探査計画。名称はギリシア神話の月の女神から。月周回宇宙ステーションの建設や継続的な月面探査を通じ火星への有人着陸も見据える。日本政府も参加を表明しており日本人の月面着陸を目指す。
IE縛り
マイナンバー関連など政府が運用するシステムを利用するためのソフトにマイクロソフトのIE(インターネットエクスプローラー)しか使えないこと。IEはシェアも低くセキュリティ上のリスクも高いため利便性と安全性の面で問題視されている。
GoToキャンペーン
新型コロナウイルスで打撃を受けた観光・飲食・エンタメなどへの消費喚起を行う施策。東京で感染者数が急増するなか「GoToトラベル」開始と発表され、ツイッターでは #GoToキャンペーンを中止してください のタグがトレンドに。
抗体検査
ウイルスなどの感染によって体内にできる「抗体」を検出し感染歴を調べるもの。これを新型コロナウイルスの「陰性証明」のように使おうとする動きも出ているが、検査陰性となっても現時点で感染していない証明にはならないので注意が必要。
棋聖
将棋のタイトル戦の一つである「棋聖戦」(産経新聞社主催、正式名称は協賛企業名を冠した「ヒューリック杯棋聖戦」)の勝者に与えられる称号。16日の対局で渡辺明棋聖に勝利した藤井聡太七段がタイトル獲得最年少記録を更新。
倍返し
TBS日曜劇場『半沢直樹』で堺雅人が演じる主人公の決め台詞。7年ぶりの続編が新型コロナウイルスの影響で3か月遅れて19日にスタート。2013年には新語・流行語大賞の年間大賞にも選ばれたこの台詞がさっそく登場し大いに盛り上がった。
ぴえん
若年層を中心に使われている悲しみを表す言葉。より度合いが深い「ぱおん」という言葉も生まれている。『現代用語の基礎知識2020』は「ぴえん」を収録。
やまゆり園事件から4年
相模原市の障害者施設で元職員が入所者19人を殺害した事件から26日で4年経った。"生産性"で命を選別する優生思想的主張を繰り返した犯人。歴史の教訓からも否定すべき思想だが政治家や有名人による同様の発言も後を絶たない。
ワーケーション
観光地など休暇先で仕事をする働き方のこと。菅官房長官の発言で注目された。『現代用語の基礎知識』では「働き方事情」に2019年版から掲載。発売中の2020年版では「働き方改革」の項目中で言及あり(常見陽平・千葉商科大学専任講師)。
販売預託商法
「オーナー商法」とも呼ばれ、購入した商品を業者に預け運用させることで高配当が得られるなどと顧客を勧誘する。運用の実態がないなどで破綻し元本が戻ってこない消費者被害が繰り返されたため、消費者庁は原則禁止とする方針を決定した。