『現代用語の基礎知識2021』発売
『現代用語の基礎知識2021』刊行
「現代用語の基礎知識」は、「この1年の言葉と世相を記録」する年鑑雑誌です。
2020年11月5日、『現代用語の基礎知識2021』を発売します。
内容紹介
[巻頭キーパーソン]
棋士・藤井聡太二冠「藤井聡太の言語(北野新太)」
[巻頭特集]
◯2020年のキーパーソン〔人物ファイル〕
◯世界の国旗/国旗コラム
[現代用語ジャーナル]
◯新型コロナウイルスのおさらい
大曲貴夫/菅谷憲夫/小野昌弘/上昌広/朝長啓造
◯コロナ時代の私たち
水島広子/斎藤環/上野千鶴子/島薗進/内田樹/姜尚中/辻田真佐憲/中川右介/加治屋健司/津田大介/谷口信和
◯安倍長期政権のおさらい
五野井郁夫/古谷経衡/飯田泰之/久保文明/小比木政夫/土屋彰久
[ニュースのおさらい]
「どうした」「そもそも」「どうなる」の3ステップで、忘れちゃいけないニュースをはじめから理解し直す!
[KEY NUMBER数字で読む2020]
[やくみつる世相フラッシュ]
[巻末/カタカナ語・外来語・欧文略語]
新型コロナウイルスについて基礎からおさらいできる特集ページを掲載。
知っておきたい各種の数字「キーナンバー」。それを手がかりとして日本と世界の問題、ニュースが学べます。
最新の「若者ことば」にも完全対応。芸能人が話しているあんな言葉、こんな言葉がわかればテレビももっと面白くなる!?
1984年から始まった「新語・流行語大賞」(現在の正式名称は『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞)のすべての記録をご覧いただけます。
2021年版に寄せて
大幅なリニューアルをした2020年版には、読者の皆様から「価格も下がって手に取りやすくなった」「手軽でよい」といったあたたかいお言葉とともに、「何でも載ってる分厚い昔ながらの本じゃないと現代用語じゃない」「以前のほうがよかった」といった愛のある厳しいご意見もたくさんいただきました。本当にありがたいことです。数年に一度のダイジェスト版などのシリーズ別冊なども検討していく予定です。
読者はがきから、読者の皆様お一人おひとりの声に耳を傾けながら、2021年版の方針を検討している中、じわりじわりと新型コロナウイルス感染症のニュースが続くようになっていきました。
2020年という1年は、新型コロナウイルス感染症とともに始まりあっという間に暮れていくようです。世界的な大流行です。これほどまで移動を制限され、人と会うこと、おしゃべりすること、会食することの「他者との触れ合い」を制限しなければならないなんて……、慣れるまで苦労しましたし慣れてきた今でも寂しさを感じます。一方で、精神科医の斎藤環先生が「対面」の意義について書いてくださいましたが、対面が暴力になることもあると改めて認識しました。
新しい言葉が連日、次々にうまれました。PCRといった専門用語もだれもが詳しく語れるほどにコロナウイルスと感染症の知識が増えたのではないでしょうか。言葉から学ぶことで、不安や恐怖を力に変えることができます。
巻頭特集「新型コロナウイルスのおさらい」「コロナ時代の私たち」のほかにも、各ジャンル随所にコロナ関連の用語が掲載されています。執筆陣の多くの方々が読者の皆様と同じ視点で一番知りたいことを解説してくださったと思います。
今回、巻末には「カタカナ語・外来語・欧文略語」ページをつくりました。用語数は絞られましたが、今を生きる私たちに必須だと思われるカタカナ語外来語の数々をギュッと凝縮して掲載しています。
新型コロナウイルス感染症以外にも、今年度版では今を知るための用語解説でこの1年を記録しています。生き方も考え方も変わらざるを得ない・変えざるを得ない状況の中、うまれた多くの新語から時代・世相を感じていただけたら幸いです。
このサイズになって2冊目。皆様の忌憚のないご意見・ご感想をお待ちしています。「現代用語の基礎知識オンライン」も順次コンテンツを配信していきます。シリーズ別冊版の充実もはかります。
『現代用語の基礎知識』編集長/大塚陽子