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KEY NUMBER 数字で読む2020

KEY NUMBER 数字で読む2020 ④

ニュースにはさまざまな数字が出てきます。それらの中には、後世にその時代を振り返るときとても重要な意味を持ってくるものもあるのではないでしょうか。ここでは『現代用語の基礎知識2021』の中で2020年の「キーナンバー」となる数字を集めた特集ページを再録し、全4回に分けてお届けします。(文:桧山信彦 design=kozpaq)

 

ジェンダーギャップ指数の日本の順位

2019年12月に発表された世界経済フォーラム「ジェンダーギャップ指数2020」で、日本は世界153カ国のうち、過去最低の121位だった。1位から5位まではアイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、ニカラグア。日本はG7の中でも圧倒的な最下位で、経済、教育、健康、政治の4分野のうち政治と経済の順位が低く、特に政治分野では144位だった。男女雇用機会均等法の制定からすでに35年、何が変わり、何が変わらないのか。

 

「日本学術会議」に任命拒否された人数

安倍晋三首相(当時)の辞任表明直後の2020年8月31日、日本学術会議が会員候補105人の一覧を内閣府に提出。これに対し、9月28日に内閣府が示した任命対象者の名簿に記載されていたのは99人で、6人が任命されなかった。日本学術会議は210人の会員からなり、任期は6年で3年ごとに半数が交代。日本学術会議法の7条に「会員は、第十七条の規定による推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」と記載されているが、政府は1983年に日本学術会議法を改定した際の国会答弁で「首相の任命は推薦人の推薦に基づいて行う形式的なもの」と述べ、この解釈を踏襲してきた。現行の任命制度になった04年以降、日本学術会議が推薦した候補を政府が任命しなかったのは初めてのことで、「政府の介入によって学問の自由が侵害される」として学術界をはじめ広く抗議の声があがっている。菅義偉首相は10月5日の会見で、日本学術会議は政府の機関であり、年間およそ10億円の予算を充てていること、会員が公務員になることなどを指摘、「総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断した。学問の自由とはまったく関係がない」などと述べたが、なぜ6人を任命しないのかの説明にはなっていない。また16年の会員補充人事の際、首相官邸側から候補者に難色が示され、3人が欠員の状態になっていたことなども判明。「学問の自由」を守る法制度とその解釈をめぐる議論が続いている。


令和2年7月豪雨の全国の総降水量

2020年7月3日夜から31日にかけて、熊本県を中心とした九州や中部地方など、日本各地で記録的な集中豪雨が発生した。熊本では7月4日未明から、積乱雲が次々と発生する線状降水帯が生まれて豪雨になり、球磨川が氾濫するなど甚大な被害をもたらした。東シナ海などの海水温が1 ℃ほど上昇し、水蒸気を大量に含んだ南西風が地理的な玄関口となる九州にぶつかって雨雲が発達、線状降水帯が発生したという。気象庁によると、アメダスで観測した全国964地点の、7月3日から14日までの総降水量は25万3041.5ミリメートルに達し、18年西日本豪雨の23万3453.5ミリメートルを上回った。また7月上旬(1~10日)の降水量は合計20万8308ミリメートルで、1地点当たり216ミリメートル。1982年以降の旬ごとで最多だった。

 

藤井聡太新棋聖が最年少タイトル獲得

将棋の藤井聡太七段(当時)が2020年7月16日、8大タイトルの一つヒューリック杯棋聖戦の五番勝負で渡辺明三冠に3勝、自身初のタイトルを17歳11カ月で獲得。タイトル獲得の最年少記録を30年ぶりに更新した。そして8月20日、王位戦七番勝負で木村一基王位に挑み、4連勝で史上初の高校生二冠となった。18歳1カ月の藤井は羽生善治九段の二冠獲得最年少記録を28年ぶりに更新、さらに同日付で八段に昇段が決まり、「神武以来の天才」といわれた加藤一二三・九段の最年少昇段記録も62年ぶりに塗り替えた。「AI超えの妙手」「異次元の強さ」などと評される藤井二冠が、将棋の新時代を切り開いている。

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